熱中症の予防と応急手当

 夏は野外活動やスポーツイベントを楽しむ季節です。しかし、ちょっとした不注意から命の危険につながることがあります。それが『熱中症』です。
 熱中症にならないための予防と、もし発症してしまってからの応急手当について、下記の対処法を参考にして下さい。
 なお、詳しい応急手当等についてのご質問はお気軽に中央消防署「救急課」へお電話下さい。


  (問合せ先)
人吉下球磨消防組合 中央消防署 救急課  TEL0966-22-5241


 熱中症とは・・・
 暑い環境の下で脱水症状が進み、発汗機能が損なわれることで生じる障害です。


 発生しやすい環境・・・
●炎天下でのスポーツや屋内でのスポーツ
 特に死亡例が多いのが、野球・サッカー・ラグビーや柔道・剣道です。
●気温が30℃を超えても冷房をしていない部屋
 特にお年寄りの場合は、温度に対する感覚が鈍っているので要注意です。
●車の中に幼児が残されて発症する事件も起こっています。


 熱中症の症状・・・
1 熱疲労・・・脱水によって頭痛・吐き気・めまいが起きる状態。
2 熱失神・・・皮膚血管が広がって血圧が下がり、脈拍が弱くなった状態。
3 熱痙攣・・・体内の塩分不足から、足や腕などの筋肉が痙攣する状態。
4 熱射病・・・生理機能の司令塔である脳に障害があらわれた状態。最も危険な状態で、呼びかけても返事をしない、ろれつが回らない、意識が無いという状態。


 予防するためには・・・
○気温が28℃以上の状態では、少なくとも30分毎に休憩をとり、水やナトリウム・カリウムなどの電解質を含むスポーツ飲料を飲むことが大切です。
※特に部活など、先輩後輩の人間関係が強く影響する場合には、指導者が率先して環境を整えることが必要です。

○木陰で休憩したり、エアコンで室温を調整したりして、体温の上昇を防ぐことも大切です。


 発症してしまったら・・・
1 風通しの良い場所で着衣を緩め、足を高くして寝かせる。
2 首筋・脇・心臓部を冷やす。(ただし、氷で直接は冷やさない)
3 冷水・薄い食塩水・スポーツドリンクをたくさん飲ませる。ただし、意識の無い時は窒息する恐れがあるので飲ませない。

※疲労感・頭痛などの症状が重い時や、意識混濁があり熱射病が疑われる時は、多臓器不全から死に至る危険性もあるので、すぐに救急車を呼びましょう。救急車が来るまでの間は、服を脱がし、濡れタオルを体にかけて、出来るだけ体温を下げることが肝心です。


 大事にいたらせないために・・・
 いったん回復したように見えても、全身の機能障害をおこしていることもあるため、病院で診察してもらいましょう。